
執筆者:itomi326
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読書
「趣味は何?」と聞かれるといつも悩んでしまいます。
散歩とかいつも適当に答えていますが、幼少期からなんとなくずっと続けられていることに読書があります。この細々と、でもずっとということ、それが「好き」ということなんだろうとぼんやりと思っています。
今回は、そのくらいの気持ちの読書好きがオススメする、ここ最近読んだ「心がほっこりする小説」を3つほどご紹介いたします。
よかったら、読んでください。
自己紹介
小説の紹介の前に、まずは自分の自己紹介。一般企業に勤める普通のOL27歳です。きっと自分は何かがあるだろうと思いつつ、結局のところなにもなく、いたって平凡な人生を送っています。可もなく不可もないような人生。比較的人間関係にはドライで、でも人に強くも当たれません。自然と優しく人には接してしまいます。ただ、その人に興味があるのかはわかりません。そんな私が紹介する小説3選です。
「羊と鋼の森」 作:宮下奈都
あらすじ:高校生の時に偶然ピアノ調律師に出会ったことから、主人公・外村も同じ世界に入りこむ。調律の世界に飛び込んだことでふれる人々との世界。
他の小説と違うと感じるところは主人公・外村が無機質な人に感じるところ。なぜかニュートラルな存在。凄腕の調律師の板鳥と出会うことで調律の世界に入り込むのだけど、そこに至るまでの情熱がわかりやすく描かれることもない。とにかく無機質。
でも、なんとなく読み進めていくと真摯に仕事をこなしている姿を感じ、実直に仕事をしていく姿に、知らず知らずのうちに心をもってかれてしまう。
題名に「森」という漢字が入っているけれど、まさにこの小説は森の中を歩いているような小説だったと感じます。
森の中を歩くと暗くて不安になることもあるけれど、イオンが溢れてふんわりと気持ちがいいと感じることもある。不安げだけど、どこが癒される。そんな森に包まれているような小説です。
何かふわりと優しい人に触れたいな、という方にはオススメの小説ではないかなと思います。
「にょっ記」作:穂村弘
あらすじ:こちらは小説とも言えないし、エッセイとも表現できないもの。日記なのか?はたまた妄想なのか?という作品。
日記のように描かれているのだけれど、決して日記ではないのですよ。一つ一つが長い文章でもないのに、ちょっとの文章でこれだけ笑わされてしまうのか、、、という気持ちになります。
以前、穂村さんのトークショーに行ったことがあるのですが「僕は『これ現実の話ですか?』と聞かれるのが一番嫌いなんですよ。」とおっしゃっていて、とても面白かった。
そういうことを聞くのは愚問なんだそうです。え、どっちなの?を楽しむのが、またいいのです。決して電車の中で読まないでください(爆笑してしまうため)。
こんなに自意識に動かされる人って変なの〜と思いつつ、私にもこんなところあるわ、あれれって思ってしまうので、なんとも言えない気持ちになります。読んでいてワクワクするし、作者のことを愛らしく感じてしまう作品です。
「博士の愛した数式」作:小川洋子
あらすじ:ある時から記憶が80分しか持たない数学博士とそこに雇われた家政婦、そして家政婦の子供との物語。以前、寺尾聰さんと深津絵里さんと映画にもなった作品。
こちらも、とてもあったかい話。私は文系の中でも大学では文学部に所属。自分のことを文系中の文系と認識しています。数字なんかが出ると「やってきたな」と身構えてしまうし、そこに楽しさを見出すっていうのはない人間でした。
でも、この小説を読んでみると数字に表情が見えてくるようになる。数式には文章があるように見える。今まで見えなかった数字の顔が見えるようになりました。
数学者ってただひたすらに問題を解いているイメージだけど、実は解の美しさを極めているのかもしれない。理系科目に存在するとは思わなかったけど、芸術があるのではないか?という気持ちになってしまう。
それまでの見方をかえてしまうこの小説はすごいなと感じました。
そして、どうしても数学者って数を追っているために人の存在を認識していないというか、人に興味を抱くっていうのがないイメージを勝手に抱いていたけれど、記憶が途切れてしまうにもかかわらず、しっかりと構築されていく人間関係があり、とてもそれが美しい。
博士・数学・記憶が消える、これだけで冷たい感じがするけど、私の中では常に暖かい春の陽気に包まれているような作品に感じました。
まとめ
以上、平凡な私が紹介する「ほっこりする作品3選」でした。おそらく、読書好きの人には物足りない紹介になってしまったのではないかなと感じます。
「もっとマニアックなものが知りたかったよ」という方もいらっしゃるはず。ただ、本ってたまにしか読まないなという人がいたら、ぜひ3つのうち1つでも読んでいただけたら嬉しいです。
「なんだかな、人間って優しいんだよな。」というあったかい気持ちが、ひょっこりと心の中に現れるのではないかなと思います。
お読みいただき、誠にありがとうございました。
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